チョン・ユギョン

29 JUL - 19 AUG 2020
  • 「これが疎外感に向き合う、私なりの方法なのです。」チョン・ユギョン

     

    チョン・ユギョンは、ときに離れ、ときに近づく日本と朝鮮半島の歴史を探求し、自身の創作を続けてきた。在日韓国人の三世として、常に国と自分の関係とは何かを考えている。

    • Jong YuGyong For One and Only Country 2 -Blue-, 2018 Acrylic on canvas 156.2 x 110 cm
      Jong YuGyong
      For One and Only Country 2 -Blue-, 2018
      Acrylic on canvas
      156.2 x 110 cm
      USD 5,500.-
    • Jong YuGyong For One and Only Country 2 -Red-, 2017 Acrylic on canvas 156.2 x 110 cm
      Jong YuGyong
      For One and Only Country 2 -Red-, 2017
      Acrylic on canvas
      156.2 x 110 cm
      USD 5,500.-
    • Jong YuGyong For One and Only Country 2 -Yellow-, 2018 Acrylic on canvas 156.2 x 110 cm
      Jong YuGyong
      For One and Only Country 2 -Yellow-, 2018
      Acrylic on canvas
      156.2 x 110 cm
      USD 5,500.-
  • チョンのペインティング・シリーズ「For One And Only Country」においては、異なる大きさの円がキャンバス全体に増殖しているように見える。それぞれの円は強い黒を持ち、また鮮やかな色が周りを囲む。一見すると抽象的な模様に見えるが、一歩引いて距離をとって見てみると、そこには人物のシルエットが現れる。そうした人物像は、チョンがインターネットで見つけた北朝鮮のプロパガンダポスターのイメージが元になっている。チョンは元のイメージを拡大し、視覚的なノイズを加え、構図を歪める。そうすることで、ポスターが持つ元のコンテクストは弱まる。印刷されたイメージを拡大して得たピクセルを、ポップアートを意識しながら、キャンバスの上で鮮やかな大小異なる円として描くのである。主題の外廓がおぼろげになっている点、また観る人が作品との間隔を調整することでイメージ全体が見えるようになる点は、チョンと国との関係を暗示し、チョン自身の難しい立ち位置をも示している。

    チョンのペインティング・シリーズ「For One And Only Country」においては、異なる大きさの円がキャンバス全体に増殖しているように見える。それぞれの円は強い黒を持ち、また鮮やかな色が周りを囲む。一見すると抽象的な模様に見えるが、一歩引いて距離をとって見てみると、そこには人物のシルエットが現れる。そうした人物像は、チョンがインターネットで見つけた北朝鮮のプロパガンダポスターのイメージが元になっている。チョンは元のイメージを拡大し、視覚的なノイズを加え、構図を歪める。そうすることで、ポスターが持つ元のコンテクストは弱まる。印刷されたイメージを拡大して得たピクセルを、ポップアートを意識しながら、キャンバスの上で鮮やかな大小異なる円として描くのである。主題の外廓がおぼろげになっている点、また観る人が作品との間隔を調整することでイメージ全体が見えるようになる点は、チョンと国との関係を暗示し、チョン自身の難しい立ち位置をも示している。

    • Jong YuGyong Not a painting but a picture #003, 2020 acrylic on canvas 151.4 x 107.3 cm
      Jong YuGyong
      Not a painting but a picture #003, 2020
      acrylic on canvas
      151.4 x 107.3 cm
      USD 5,500.-
    • Jong YuGyong NIKE, 2020 acrylic on canvas 130 x 196 cm
      Jong YuGyong
      NIKE, 2020
      acrylic on canvas
      130 x 196 cm
      USD 6,000.-
    • Jong YuGyong Let's all go to the celebration square of victory!, 2018 Acrylic on canvas 223 x 330 cm
      Jong YuGyong
      Let's all go to the celebration square of victory!, 2018
      Acrylic on canvas
      223 x 330 cm
      USD 17,000.-
  • 展示風景: 「2020 Asia Project — Looking for Another Family」National Museum of Modern and Contemporary Art、ソウル(2020)

    Image courtesy of the museum 展覧会の詳細については、こちらをクリックしてください。

  • さらにチョンは、プロパガンダポスターの革命的な「スローガン」に興味を持ち、それらが持つ空虚感や抽象感に着目する。キャンバスに太字のハングルで書かれているのは、「勝利」、「前進!」、「団結」などの言葉である。ただの形式となったスローガンは、作家本人にとっては意味を持たず、ビジュアルの一部として作品に溶け込んでいる。スローガンに対するチョンの無関心さは、彼が朝鮮半島との間にもつ、空虚でつじつまの合わない関係性を暗に示している。

    • Jong YuGyong Untitled -Unity- , 2019 Acrylic on canvas 100 x 100 x 5 cm
      Jong YuGyong
      Untitled -Unity- , 2019
      Acrylic on canvas
      100 x 100 x 5 cm
      USD 3,000.-
    • Jong YuGyong Untitled -Victory- (black), 2019 Acrylic on canvas 156.2 x 110 x 6.5 cm
      Jong YuGyong
      Untitled -Victory- (black), 2019
      Acrylic on canvas
      156.2 x 110 x 6.5 cm
      USD 4,000.-
    • Jong YuGyong Untitled -Let’s all go to the celebration square of victory!-, 2019 Acrylic on canvas 156.2 x 110 x 6.5 cm
      Jong YuGyong
      Untitled -Let’s all go to the celebration square of victory!-, 2019
      Acrylic on canvas
      156.2 x 110 x 6.5 cm
      USD 4,000.-
  • 作家略歴 チョン・ユギョン(1991年、神戸市生まれ)は、東京の朝鮮大学校美術科を卒業。在日三世として活動を続けるチョンの作品は、視覚的感覚と政治との関係性、またグローバル化した社会でのアイデンティティーの在り方に新たな見方を提供する。 近年の展覧会に、「パレードへようこそ」、オオタファインアーツ東京(2019)、「Desert Garden」オオタファインアーツ上海 (2019)、「Geopolitical Grounds」オオタファインアーツ・シンガポール(2018)、「Project Hope?」Post Territory Ujeongguk、ソウル(2017)、「在日・現在・美術 II」eitoeiko、東京(2016)など。 上野の森美術館「VOCA展 2019」で奨励賞を受賞。

    作家略歴

     

    チョン・ユギョン(1991年、神戸市生まれ)は、東京の朝鮮大学校美術科を卒業。在日三世として活動を続けるチョンの作品は、視覚的感覚と政治との関係性、またグローバル化した社会でのアイデンティティーの在り方に新たな見方を提供する。

     

    近年の展覧会に、「パレードへようこそ」、オオタファインアーツ東京(2019)、「Desert Garden」オオタファインアーツ上海 (2019)、「Geopolitical Grounds」オオタファインアーツ・シンガポール(2018)、「Project Hope?」Post Territory Ujeongguk、ソウル(2017)、「在日・現在・美術 II」eitoeiko、東京(2016)など。

     

    上野の森美術館「VOCA展 2019」で奨励賞を受賞。